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第1回「和の哲学・実学研究会」メモ

大脇:中・露、覇権主義の諸出し、米、二言目には「自由、民主主義、人権」と言うけれど、武力バックにした“正義”のごり押し、覇道の一種。
「和の実学」出版、一番必要な本覇道の跋扈する国際情勢の中で、日本が打って出る裏付けになる。平和外交の理念が分かり易くやすく書いてある。日本人としてのアイデンチティーとしても重要。個人、家庭、企業運営だけでなく、国家次元でも活用できる。

一色:企業サイドでも活用できる。存在物は、相互に関係性の中でなりたっている、和の世界の英知に学ぶ。

大和:一般の方には半歩前の提言がいい。一歩進むと人々は首をかしげる。二歩進むと、おかしいという。3歩進むと、変人扱いだ。
今の時代、どういう時か。数世紀、覇権交替時期には、覇権国が現れてしばらく、主人として支配。しかし覇権国は、国際秩序を維持する負担を強いられる。そして消耗、衰えていくことになる。
サル山のボス猿、若手の猿からけんかをしかけられる。若手が負ければ群れから離れざるをえない。しかし、いつかボス猿も若手のチャレンジに負けて、ボスの座から降りなければならない。国家も同じで、ころあいを見て、挑戦国が現れる。
しかし、これまでの歴史で挑戦国が次の覇権国になったためしがない。覇権交代システムを終わりにしようとの動きも。
政治の中心的価値が変化している。昔は大きな国が立派な国だった。列強が陣取り合戦し、新しい土地が無いと人の物を取らざるをえなくなり、列強同士の中で相互に消耗していくことに疑問を覚える人も現れる。大きいから、良いというわけでもない。大きい国が立派な時代からシフトし、経済的に豊かな国が力を持つようになった。だが、これも大量消費や大量生産による地球環境問題が立ちはだかる格好で行き詰まりを見せている。今は次のルールを模索する時代だ。ブータンではGDP(国内生産高)主義脱却し、「国内総幸福、心地よい国が良い国」、笑顔力を新しい価値観に据えている。次のシステム、覇権に依存するものから、自立連帯秩序を形成する形に。それぞれの国が他の国に対して、全方位互恵、すべての国と互恵関係を結ぶ完成された状態。相手が健在の方が自国の利益、滅んでもらっては困る。

覇道時代の終焉
王道は奇麗事。覇道は犠牲にされる側はたまったものではないが、現実性もある。
ラグビーのボール、縦に数個重ねられない。覇道、四角、重ねること可能、角で怪我をするリスクもある。和道はいわば角の取れた四角。王道、外政不問 乱世非力、覇道、交代必然。

パラダイム転換、天道説から地動説。

天動説のほうが現実的で、未だに「日が昇る」と言う。ガリレオはありえないことを口走った。20年前から同じ話をしている。バブル前、“行け行けドンドン”の時代に、「会社が存立しているのは競争に勝ったからではないか」と言って。覇道説では、勝ち残ったからとなるが、和道の目から見ると、役立ちあい、互恵関係がなりたっているから会社存続ができたと見る。
地球全体が幕末に似た状況を呈してきた。今の日本は、幕末で言うと佐渡島、金があるからかわいがられているだけ。独立性乏しい、従属国にすぎない。(全方位互恵外交)
イラン・イラク戦争時、日本はどちらとも経済関係があったが仲介役をこなせなかった。本来、仲介の役を果たすべきだった。
覇権国、次に譲りたい。中・露でもなく、日本。有色人種、初の覇権国、しかし、日本人にはピンとこなかった。いざとなったら力で覇権行使でもなく、後ろで世話しながら全体を司る、脅かす力ではなく、慕われる力、国際社会の要になる。日本はこれに適している。
日本というのは思想的、宗教系にニュートラルで中立的立場で考えられる。インドは世界のオフィス、世界の工場は中国、日本は技術的高度からすると世界の研究所。
研究者が国境を越えないで試作品が調達できる。

学者と研究者は違う。学者の論文はほとんど他人のものを引用するだけ。研究者というのは引用文献ゼロ、役にたつもの書いている。

世界の芸術家が集まるアトリエつきの住宅を芸術の国フランスは準備。日本は世界の研究者が集まるような落ち着きやすい環境を整備する必要がある。世界の工場で作る、おおもとになる研究をする。知識生産国へ。
国際司法裁判所、紛争解決学、結論は決着までいくより和解したほうが社会的損失すくない。日本で国際仲裁所を作る。

「心価」(しんか) 数量的にも扱えるもの。
欣度(度合い)x時間=心価  欣が大元、喜びは省略形。
欣度、喜びの度合い、肌で感じられる。10段階。

微欣(かすかにうれしい)、軽欣(わずかにうれしい)、弱、激、至、超(気が遠くなる)
微辛、軽辛、弱辛、中辛、強辛、烈辛(ずいぶん)、激辛、至辛、超辛(気が遠くなる辛さ)
心価、重要な概念、与欣、受欣
貯欣、お返しをしようとのエネルギー残る。
返欣、返欣貢献、(わずかな骨折りでおおきな貢献も)
与欣すると相手の心に貯欣ができる。

心価が大きなものを求める。
在留分は中和を図る。心カ均衡の法則。
心価循環の法則。プラスを受けるとプラスを返す。マイナスもしかり。
与欣のサイクル、ニコニコサイクル。

和合工学、総互恵の形が和。5人いると関係10本、互恵率による世界平和の平和測定可能に。
調和原理、和におうじさせる働きがけが一般的に可能

2、互恵提起の承認制
3、心価資源の無尽蔵
4、互恵仲介力

戦略に相当する「和略」、全員納得、平和解決。
処世、経営、地域づくり、政治への展開も。

和力=互恵力
被恵力(徳力)、交際力、連帯力、

これまでは「戦力」か「無力」かだったが、
「戦力」か「和力」 和力では手抜きもない。

擬似平和、圧倒的格差、勢力均衡(戦力)
新性平和、互恵関係(和力)

キリスト教圏、与え施しはするが自分が天国に入るため。相手から恩義を感じてもらおうという発想がない。しかし米国人は建国200年、いまだにフランスを特別扱い、イギリスは独立戦争の時の敵、フランスがあって今の米国にしてもらったからとの恩義。
「個人でも同じようなことがあるんでしょう。」それは自然な感情。

イラクに米軍、軍事顧問としてイスラエル人相当数いる。オリーブの木の農園、ブルトーザーでなぎ倒す。彼らにとってオリーブの木は、日本人の桜や富士山と同じでイラク人にとって思い入れのある木。地団太を踏んで悔しがる。
日本人ならことさら恨みを買うことはしない。イスラエル軍事顧問は効果あると分析。恨みを買うことに鈍感。
心価音痴、イスラエル、意味のないことをやっている。

一色:敗者にも哀れみのこころかける伝統がある。能楽の世界、戦争で負けた武将、思いのたけを語らせ鎮魂。負けた武将の家来、復讐心に変化。それこそが和の知恵。

大脇:男の原理、米国。日本は母親的な女性原理がある。
イスラエルは「目に目を!刃には刃を!」の旧約的信賞必罰、キリスト教、新約は新薬は敵をも愛する愛、儒教にも「恨みには徳をもってする」仏教にも「慈悲」がある。「恩讐のかなたに」菊池寛、国民文化になっている。ことを中国の日本文学研究者が感心していた。

(池永・記)