【一色宏著「美の実学」出版記念会】 メモ
 
一色宏著「美の実学」出版記念会 司会・浜川一郎
 「出会いの花が咲くように!」、宮内庁ご用達、花屋出身、濱川 一郎 氏が 司会。

開会の辞 英国タイム誌日本代表 富永啓一郎氏
 半世紀近い記者クラブ会員。在日マンスフィールド大使インタビューした折、
”家内は生涯のボス”と語られたが、今の一色先生があるのも、奥様のおかげだ
と思う。

来賓代表挨拶 青山御流28世家元 園 楽山 氏(800年の歴史)


  「毎週月曜日、朝、先生からいただいているラブレター、全部ファイルしている。
 内容の深さ、広い知識。一枚残らず残さざるをえないほど、感銘を受ける。
 日曜日にお書きになっている。大変なご努力だ。
  本には載っていない言葉にマハトマ・ガンジーの言葉がある。暗殺されたのは
 60数年前、墓誌に残された言葉だ。 それは「社会的7つの大罪」で「理念
 なき政治、道徳なき商業、労働なき富、人間性なき科学、人格なき学識、献身
 なき宗教、良心なき快楽」とある。一つひっかかる、なんとかなき教育という
 のが世の中を違った方向に導いている。 ”美学無き教育”どうか?これぞと
  いうものがあったら教えて欲しい。本にあるガンジーの言葉には、「優しさの徳」
  というのがある。そこには、『私は妻から希望力の訓練を受けた。すべての希望
  を女性に託す。最後の希望は女性にかかっている』とある。
   聖徳太子の”和をもって尊しとなす”とあるが、私は”和らぎをもって尊し
  となす”が好き。未来の子供のために、「ウリの会」を作った。
  国が100年の大計なら300年の計画でやることがある。
  第二、第三の出版を願ってやまない。」

 祝演(1) 剣武天真流、師範 青木 宏 
  オーヘンリーの物語は美しい話だ。お会いして30年、40年経つ一色先生
  の読書量はぼう大だ。  著者挨拶 一色宏氏 剣武ありがとう。 武家の
  血をついでいるのか、自分の血が騒ぐ。 デザインしている会社に、何か思
  いを伝えようというのがきっかけだった。 諸先生の胸を借りて、自分の自
  覚のために書いていたもので本になるとは思わなかった。

 一色 宏 挨拶:
  森繁久弥氏が女将さんの言葉を箸袋にメモしていたのを見たことがある。そ
  れ以後、すばらしい言葉は、書き残さないといけないと思い書き始めた。私
  の恩師は「深きものへの感動」を書いた。
  それは今も乗馬クラブの額縁に入っている。イタリアの有名なデザイナー、
  「わが胸にダビンチがいる。自分の心に誰がいるか」これからも一年生のつ
   もりでがんばりたい。いっぺんの詩を、読みたい。古来東洋には・・(聞き取れず・・) 
   (バイオリン演奏に)ベートーベンは「音楽は哲学よりも高い啓示である」と言った
 
 乾杯の挨拶 (財)日本チャリティー協会理事長 高木金次氏
  40年近いお付き合い。文化を大事にしようというお付き合いだ。
  古い話だが、明治天皇のおきさきで昔の唱歌で「金剛石を磨かないといけな
  い」という歌がある。一色先生には、ますます金剛石の磨いていただけますように。
 
 祝辞(2):(財)人間自然科学研究所 小松理事長メッセージ 代読 稲若和昭氏
  ファクスレターが本になったことおめでとうございます。和の文化を通じて、
  恒久平和をめざす。24年にわたって準備してきた。これからも助言をお願
  いしたい。全文はこちら⇒

 祝演(3) 高谷 秀司 氏(ギターリスト): 原稿は推敲に推敲を重ねた。このことだけを
         伝えられば何も言うことはない。演奏
 祝辞(4)(株)サクセス・アイ 新野 恵 氏: 30年前、竹炭をやいている。病気無縁、放射能もなくす。
 
 祝辞(5) 彫刻家 星野 敦
  待ちに待った出版。3年前にお会いした。日経新聞記者が、一色先生のファックスを見せて
  くれた。「お会いしたいな」と言うと、「一緒に行かないか」と誘ってくれたれたのが縁だ。
  今も「心の糧」になっているのが一色先生のファックスだ。

 祝辞(6) NPO 徳育と人間力育成研究所理事長 青木清氏  
  昭和29年から寺小屋をやって、3歳から100歳までの生涯学習に励んで
  いる。今の教育では徳育、人間性の欠落、礼儀作法がわかっていない。家庭
  教育が欠落しているからだ。 徳育と人間力を焦点にしている。一色先生か
  らマークを作っていただき、すばらしい感性の趣意書を書いていただいた。
  今、人間力が出てきて学力も上がっている。 だが、英語力は東南アジアで
  けつから2番目。親を尊敬するかとのアンケートには、中学生で23%しか
  いない。 子供の徳育教育に力を入れたい。

 祝辞(7) 平林朋紀氏: NPO再チャレンジ・自殺防止国民運動本部事務局長 
  自殺者3万人が14年間続いている。昨年、映画を作った。無料でお配りし
  ている。感動したのは一色先生に作っていただいたバッジ、毎年、どう3万
  人の自殺者を防ぐかのバッジだ。

 祝辞(7) 清水洋氏 事業再生研究会会長 

 祝辞(8) 藤田忠、NPO日本交渉協会理事長

 閉会の辞: 球市民機構未来構想フォーラム 大脇準一郎
    「芸術は文化の母。文化は民族のいのち」⇒下段参照。

音声はこちら ⇒園 楽山 祝辞    小松 祝辞

参加者リストはこちら⇒ 

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 去る10月30日一色宏先生著書『美の実学』の出版記念パーティーがあった。

 15年もの間毎週月曜日Faxで数百人の方々に送り続けられた。実に800回
に近い.。これが誰もが出来ることでない。それもA4版1枚に見事に収まる手書
きの文章であり、それ自体が芸術作品である。今回140名の方々が詰めかけら
れた。皆、一色先生が長年巻かれた種が成長し、大きな感謝の稲穂として枝もた
わわに実り、収穫されたものである。一色先生の美の視点からの寸言、いつも人
の心を揺さぶり、純化してやまない。手書きの文を大竹麻希子さんはタイプし、
メールで配信してくださっている。両者を合わせると優に一万は超えるであろう。
岡山の山田養蜂場主を始め、全国に熱烈なファンも多い。松江の小松電機社長は
当日海外出張であったが、花輪を寄せ、従業員代読させたお祝いの言葉にも感謝
の心情があふれていた。

 「美の創造と鑑賞の術」が芸術であり、「芸術は文化の母である」と出口王仁三
郎は言った。文化は民族の魂、命であり、誇りである。今、我が国には経済や政治
を語る人は山ほど居るが、ほとばしる命の言葉を語る人が余りにも少ない。
 今、日本に最も必要なもの、文化である。なぜ日本が元気ないのか?自信と
誇りの源泉である文化が瀕死の状況であるからである。11月3日は「文化の日、
どうすれば文化を再生、復活できるかじっくりと考えたいものである。

 現代の時代のキーワードに一つはネットワークである。ネットワークは重要だ
が何の為のネットワークか、目的の無いネットワークは無意味である。民族の誇
りを取り戻すためのネットワーク、正に先日の会合は一色先生によって束ねられ
た珠玉のような人の集まりであった。残念であったのはそれらの文化人が一堂に
会しながらもお互いに交流する場が十分に生かされず、すれ違ったことである。
水戸徳川家の直系の方も出席されていた。ある方にご紹介したら軽井沢の徳川家
の別荘を良くご存じの方で互いに話が弾んだ。

 参加された方々をご存じなのは一色先生なので、先生には心の仲人として互いの
出会い場をもっと作っていただきたかった。世界的なバイオリン、ギターリスト
の演奏、剣武もあったが、音響に悪く、狭くてざわめかしい部屋で聞くのは失礼、
お年寄りも多く長時間立っているのが大変であった。超一流の音楽や演武はしか
るべき劇場で椅子に腰をかけゆっくり鑑賞したいものである。この日のテーマは
日常生活、美の観点から如何に理解し鑑賞するか、人生を芸術的に生きるか、そ
の人ならではの感動的な体験を聞く場であってほしかった。

 死に瀕した日本文化をどう復興できるか?志を同じくする人々をネットワークし、
果敢に行動すべき秋(とき)である。その意味で去る10月30日外人記者クラ
ブでの交流会は日本文化復興へ向けてのメルク・マールとなる日であった。
                          大脇「閉会の辞」より

「美学シリーズ」の配信ご希望の方, 未来創庵・一色宏へ: isshiki@rg8.so-net.ne.jp