江見 康一、  一橋大学名誉教授、経済学博士
帝京大学名誉教授 財政学 


略歴〉
1921年兵庫県生まれ。1952年東京商科大学(現一橋大学)卒、一橋大学教授、同経済研究所長を併任、
1984年帝京大学経済学部教授、同経済研究所長を併任。
現在は、財団法人生存科学研究所理事長、武蔵野市シルバー人材センター会長、他。

主な著書:『財政支出』(東洋経済新報・日経図書文化賞特賞)
『社会保障の構造分析』(岩波書店)
『貯蓄と通貨』(東洋経済新報社)『医療問題の経済学』(日本経済新聞社)

『老いるショックは3度来る』(かんき出版) (2005/01)
http://www8.cao.go.jp/kourei/kou-kei/17semminer/kouen2.html
〈講演要旨〉
 人生90年時代を迎えた現在、長くなった老後をいかに生きがいをもって暮らすかが問われている。
初めての老いの徴候に気づくのは、人生マラソン・レースの折り返し点である45歳頃で、この時の
衝撃が第1次老いるショックである。その時改めて老後の生活設計が求められるが、それは老後の
3段階(初老・中老・高老)に見合ったものでなければならない。すなわち、初老では雇用開拓、
中老では年金の支え、高老では医療・介護への依存である。


本のひらめき
高齢化社会とはどんな様子か、人生90年時代とは具体的にはどんな雰囲気か、
著者の江見さんは、それをこんな面白いエピソードで紹介している。

 白寿のお祝いに恩師のお宅を訪問したときのこと・・・
 その恩師の先生に「娘がお茶を入れますから」といわれ、ついついある種の期待感をもって
待っていると・・・
 出てこられたのは品のいい白髪のおばあさん。娘さんというのはピチピチのお嬢さんを想像
してしまったのだが実は御年76歳のおばあさんだった。
 その後、お孫さんがお茶菓子をもってこられたが、お孫さんは48歳の奥様 だった。
「目に入れてもいたくない」という孫のイメージからはずいぶんと かけ離れていて驚いた。