第1回 市民国連創出フォーラム・メモ

平成17年11月3日(木市民国連創出フォーラム 基調講演レジュメ  2005年11月3日
     講演者 杉下恒夫 (ジャーナリスト・茨城大学人文学部教授)
                           

「NGO・NPOの世紀」 
 
国連などの場において市場経済下の民主的国家における社会の行動主体を「政府および政府間機関」「民間企業・経済団体」「市民社会」の3つに分類することがある。この中で「市民社会」には経済活動以外を行う各種の行動を行う多様な非政府アクターが含まれる。具体的には選挙によって選ばれた議員たちから構成され国や地方の議会、直接選挙によって選出された首長に率いられ、市民生活に直結した行政を司る地方自治体などがあるが、代表的なアクターはNGO・NPOである。

21世紀は小さな政府に変わる市民が主役となる時代であり、「政府および政府間機関」の役割が減少するのに対し、NGOの責務は増大するので、良質のNGOを持つ国のみが民主的で公平な社会を築くことが出来るとされる。NGO・NPOの役割が拡大するもう一つの社会変化はIT技術、運輸交通手段の飛躍的発展などによりグローバル化した21世紀の地球に生まれた巨大空間の存在だ。新たに生まれた巨大空間の中には既存の国家や国際機関などだけではカバーしきれない諸問題が詰まっている。国内においては少子・高齢化問題、地域の環境破壊・保全問題、防犯対策などであり、国際社会においては貿易摩擦などの世界経済の問題、テロなどの治安問題、政治的な民族紛争の解決、予防外交などから難民、地球環境、人口、食糧、新感染症、国際犯罪対策などだ。 こうした地球に新たなに生まれているスペースを政府、国際機関と協働して埋める存在として期待を集めているのがNGO・NPOだ。NGO・NPOの持つ強みは既存の組織が長い歴史のしがらみに縛られて動きにハンディを抱えているのに対し、NGO・NPOは自由な中立的な立場で行動できるという強みを持っている。また既存の組織に比べてフットワークが良く、草の根的な小案件にも的確に対応出来る利点もある。 

以上のような社会情勢の変革から21世紀に民主的で安定した国家の中で安心して生きたいと願うなら自分たちの意見の代弁者だけでなく、実行主体としてのNGOを育成して支えることが欠かせない。今後、日本にどれだけ多くの力のあるNGO・NPOを育てることができるかによってわれわれの未来は明るくも暗くもなるだろう。

1、国際社会の発言者となったNGOの歴史
・国連憲章71条とNGO条項
「経済社会理事会は権限内にある事項に関係ある民間団体(NGO)と協議するため適当な取り決めを行うことが出来る」

・サンフランシスコ会議(国際機構に関する連合国会議)で諮問的地位を与えられ、アメリカ政府代表団に加わった42の米国NGO

・70年代から国連以外でも国際会議でNGOに発言を許させる機会が多くなったNGO

・92年、リオで開催された「地球サミット」でNGOが国際社会での発言者としての地位を固めた。

・以後、94年のカイロの国際人口開発会議、95年、コペンハーゲンの国連社会開発サミット、95年北京には6000人の政府代表に対し4000人のNGOが参加。

・取りまとめにNGOが貢献した97年の京都議定書

・NGOが左右した99年シアトルでの世界貿易機関閣僚会議。

・2000年の沖縄サミットでは首脳会議の事前に世界のNGO代表との意見交換。

・2002年の持続可能な開発に関する世界首脳会議(ヨハネスブルグ・サミットWSSD)では政府関係者9101人に対しNGOは8,227人参加、頻繁にシンポジウムを開催するなど政府と対等な一方の主役となった。

2、今後、国際社会でNGOに期待される仕事

・平和構築・平和の定着 政治を離れた中立的仲介者。予防外交の担い手。
             地雷除去、兵士の社会復帰支援など
・地球環境保全
・緊急人道支援 亡命支援NGO「北朝鮮難民救済基金」などの国交のない国への活動

・難民・国内避難民救援 もともと実施手段をもたないUNHCRの実働部隊としての責務。難民条約でUNHCRが救援しにくい国内避難民の救済。

・人権 非民主的国家における人権弾圧など外交ルートによる解決の糸口を作る。
    過去の成果としては南アフリカのアパルトヘイト撤廃への貢献がある。

・女性(ジェンダー)問題 途上国に限らず世界全般で見られる低い女性の地位に対する世界的運動のリーダー

・軍縮・核兵器廃絶  核保有国の意向で決まる国家間交渉に政治を離れた市民の声を伝達者。

・貧困撲滅、国連ミレニアム開発目標(MDGs)達成に政府、国連機関との協力

3、国内におけるNGO・NPOの役割

・高齢者対策などの社会福祉
・教育分野でのコミュニティリーダー
・地域環境保全
・防犯

4、NGO・NPO活動の問題点

・国際社会、特に開発途上国における低いNGOの認知度 
      NGOを反政府団体とみなす国も多い。

・資金不足 資金不足から国や国際機関の資金を頼ることで独自性の維持が難しい。

・不備な協力体制
 NGO共通の欠点であるが、唯我独尊的で他のNGOとの協力体制を構築しにくい。
・ 各NGOのイデオロギーと中立性の矛盾

・危機管理の難しさ 危機管理には十分な対策がなされている国連職員ですら過去10年で職務中に200人の犠牲者を出している。国連は治安対策が十分でないNGOの犠牲者数はそれを上回ると推計している。さらに途上国などで活動するNGOの事件で地元警察が適切な捜査をしないケースも多い。

・下位パートナー、NGOが国際社会で政府・国際機関の仕事を分担する対等なパートナーといなるためには政府、国際機関などが持つ情報、資材を完全に共有しなければならない。しかし、まだ、政府・国際機関側にその認識が低く、政府・国際機関の仕事の補完団体としてみる意識が抜けていない。

・人材確保の難しさ 給与,社会保証などNGO・NPOスタッフの待遇の悪さが良質な人材を流出させる。

・未熟な日本のシビルソサエティ:NGO・NPOを支えるのは明快な目的意識を持った市民社会の存在が欠かせないが、日本においては社会意識をもつ市民の組織が脆弱

5.質疑   


杉下恒夫氏履歴
 現住所 神奈川県鎌倉市、1942年東京生まれ。慶応義塾大学卒、67年読売新聞社入社。
東京本社社会部、外報部(シドニー支局長)、東京本社解説部次長、編集局選任部長。
2000年4月から茨城大学人文学部、同研究科教授(国際協力論)


)午後3時〜午後8時30分
日本外国人特派員協会(FCCJ:The Foreign Press Club of Japan)
            
総合司会:ドクター.セブン
司会

現代社会において市民パワーの必要性が訴えられている現在、国益を越えた市民の連携を目指して市民国連創出フォーラムを開催いたします。
開会の辞

福岡克也先生
 地球温暖化問題、アメリカにおいてのハリケーンなど、異常気象が多発しております。これらの問題はすべて自然の環境問題によるものではないだろうかと思われます。今後の災害に対しての懸念が大きく転換される時です。そして内戦によって国を負われた戦争難民の存在。これらの原因は何なのでしょうか。災害、戦争、財政難によって増税が行われるという悪循環の中に現代の社会は存在しております。現代においてこれらの問題は国境を越えてグローバルなレベルでの問題であり、一国内においては解決できない問題となってきております。
 国連は第二次大戦の後に連合国でできた連合でありますが、現在においては国同士の利害関係によって国連は本来の国家連合としての役割を果たしていない現実があります。今の現状としては市場の限界、国家の限界、自然破壊があげられます。これらはまず、足場からの見直し、原点に帰っての視点が必要とされる。国益に振り回されている国連という組織を解体していかなくてはならない。そういう意味からして市民国連創出フォーラムは今後必要であり、未来性のある場であると思われる。

基調講演
杉下恒夫先生

 昔は記者で、開発協力、ODAの関係を取り扱っておりました。後にNGO,NPOの民間による協力に携わるようになり、現代に至る次第であります。

皆さん、日本のNGO,NPOの活動がどうあるべきでしょうか。このフォーラムのタイトルにNGO,NPOの世紀とある。NGO非政府組織、NPO非営利団体であり、NGOはNPOに含まれる内容を重ねもっている。しかし、われわれの世界の中においては、NGOは開発途上国をターゲットとし、ボランティア活動が主であります。途上国においては、首都に降り立つと、栄えていますが、難民は国の奥のほうにいます。その国の奥のほうで一時も無駄にできないことをとりあつかっているのであります。NGOはプロフェッショナルで、(自分達の活動のあらゆるルートにおいて)自分たちの中で解決できる力を持っています。他方NPOとはNGOに同じく、プロフェッショナルな組織でありますが、主に国内での活動であり、社会高齢化問題、文化財保護などであります。一般的にはNGOとNPOについては上述のような見解である。
 本日はNGOについて話すのでありますが、国際社会とNGOの役割を主に話していきます。国際社会における市民団体の活動としてイコールになるのが、NGOとなるのであります。
 政府間、国際間の開発協力を取り扱っているうちに、この問題の重要性を肌で実感するようになりました。NGOの存在の重要性は欠かせないものとなってきております。それは現代社会において地球という規模の問題が身近なものとなってきているからであります。地球は情報の空間、人間のネットワークへと飛躍的に発展してきているのであります。昔の政府が設定した法令や制定は現代社会においては適応できなくなってきているのであります。それらの法令や制度を現代社会に適応させるためには多くの労力が必要とされている。それは国内の問題においてものそうでありますが、国際間においてもそうであります。国連も創設から60年近くが立とうとしており、設立された当初とは国際間においての現状は大きく変わってきているのであります。これらの相違を変革させていかなくてはならなく、国内においての制度の相違を埋めているのがNPOであるように、国際間においても相違を埋めていくことを担っていくのはNGOの存在であります。
国際社会とのNGOとの関係とは何でありましょうか?NGOという名は1972年に宗教的なNGO団体として日本の新聞に登場するようになりました。しかし、現代においては社会に存在するほぼすべての人がNGOというものを認知するようになっています。NGOとは(Non−Government−Organization)であり、国連用語であります。直訳すると非政府間機関と呼ばれていました。戦後の国際社会においての発言権にNGOを入れようという発送が台頭してきたのが戦後の米国でありました。決議件はないですが、意見できる団体として活躍するようになりました。戦後すぐに生まれた国連においても、NGOが大きく意識されていました。NGOが多く誕生するようになったのは1980年代カンボジアの難民を助ける会として登場したのが最初であります。この頃から民間人、一般学生が参加するNGOが多く登場してきました。国際社会において意見を発言するだけの諮問機関であったNGOでありましたが、1992年にリオデジャネイロにおいて行われた地球サミットで発言権、提言の影響力が増すようになりました。国際社会においてNGOの意見を入れなければ何もできなくなってきたのであります。WPO世界の貿易の枠組みをつくろうという中で地球の貿易においても環境を考えなくてはならないとして提言しました。このことによって会議は中断され、枠組みを大きく作り変えなくてはならなくなりました。これまではそれぞれの利益のみを考えた貿易が大多数を占めていましたが、この発言は地球環境を考えるNGOの発言の影響力が増大した証となっております。
政府の会談の後にNGOがクッションとなり、政府間をまわりました。このことによって京都議定書がまとまったのであります。国益、地域益のみを代表している政府を回り、潤滑油となっていくのが今後のNGOの役割となっていくのであります。NGOは国益、地域益をもっていないからでこのような役割を果たすことができます。国家という枠組みはなくてはならないものでありますが、それは国民を守る役目として存在しているのが国家であるからであります。国家は国を押し付けるのではなく、われわれの集合体としての団体であります。国益の代表者としての存在が国家という団体なのです。それぞれの国家益が対立する場面においてNGOの存在が役割を発揮するようになってきています。人権、環境、差別を乗り越えて活動できるのがNGOであり、対立する国家益同士の戦いである政府同士の対立もまとめ、国家間の交渉をまとめることができるのが、国益をもたないNGOの存在なのです。政府が活動するとそこには税金が絡み、行動一つ一つに大きな責任が問われるのが現在の仕組みです。それに対してNGOは同じ哲学を持った者同士の集まりであるので、活動に責任が大きく問われることはありません。そして、緊急援助を行うことができるのは意見を簡単にまとめることができるNGOが大きく活躍するようになります。
NGOの存在としては政府と対立する組織としての役割だけでなく、政府のできない役割を担う、政府間の接着剤としての役割を持っています。民主党であっても共産党であってもだめ。イデオロギーにかたよってはだめなのです。新しく地球に生まれた空間を政府と協力しながら、また政府を正しながら活躍することがきる可能性を秘めています。
最初のNGOは困っている人を助けにいく段階です。緊急的な人道的援助、これが最初のNGOの第一ステップであります。NGO活動とは行動を移す第一歩であります。自分のできることを人のために行う第一歩なのです。
二つ目には救援の後に、技術移転、自己回復能力を与えることです。
そして、第三には経済回復から余裕を生み出し、教育などを発展させることです。
最後に第四としては紛争にも介入してくれるようなNGOの存在が必要とされています。現在においてはまだ第四世代のNGOは存在していません。しかし、このNGOこそが今後において台頭してくる地球上の問題を解決してくれる団体なのです。
日本においてはNGOの活動の経験をしたことがある人はまだ7%しか存在していません。そしてボランティア活動を行ったことがあるのは4,5%ほどです。阪神大震災の際、日本においてはボランティア元年として盛り上がりを見せました。しかし、日本においてのNGOサポーターは少ないのが現状です。日本においてボランティア活動に一瞬でも加担したことのある人が7%しかいなく、そして今後加担していくつもりがないと思っている人が80%いるのです。日本においてはNGO、ボランティアに対するアイデンティティーを持っている人々が二極化しています。
アメリカやヨーロッパにおいては目的を持った市民であり、市民社会意識を持って生まれてきました。自治体の能力を生かして作り上げていこうという問題意識を持っているのです。
日本においてはボランティアに対する意識を持った人を育てる環境があまりにもありません。

質疑応答

Q(田中):今のお話ではNGOの定義を伺ったのでありますが、自分たちは環境NGOとして活動しております。会員をとって会報を発行しているのでおりますが、このような団体はNGOとして名乗っても良いのでしょうか?

A:YESりっぱなNGOであるといえるでしょう。
Q(上村):NGO、NPOの活動の問題点としては財政の問題であると思われます。それら財政に対してはどのようにお考えになっているのでしょうか?
A:事業収入に積極的に取り組んでもいいのではないでしょうか。儲けたお金によって活動を拡大していくことが大切だと思います。
そして、政府との協力体制を持っていくことが大切です。ODAの資金を対等な関係によって活用し、資金源としていくことに躊躇してはいけないと思われます。
Q(山崎):NGO、NPOとしてはネガティブなネーミングであるように思われるのでありますが、積極的なネーミングはあるのでしょうか?
アメリカにおいてはCSOというネーミングが台頭してきています。フランス語でもNGOというネーミングでは使われていません。

愛・地球博から未来へ 成果と課題
  アースデイ環境出版賞ブログ大賞受賞、古川千勝サンガ出版代表取締役
愛・地球博で万博から発信したメッセージ。
 問題が生じたら問題を察知し、原因を探り、原因を解説させる。これは環境問題においても共通項であります。希望、発展、勇気を伝える手段として本を出版を提案させていただきます。

16:50 グループディシカッション モディレーター:渡辺和子
  G1: NPO・NGOのビジネスモデル 榎田龍路 
G2: 国連とNGOの市民組織 上村雄彦
  G3: 愛・地球博から未来へ 小川巧記
G4: ODAとNGOの役割 杉下恒夫
  G5:NGOの新理念・ネットワーク 山元雅信 
G6:新文明創造と日本の役割 盧在洙・中西真彦

グループA:
グループディスカッションA 司会(榎田竜路)

皆さん、NPONGOにかかわっていらっしゃる。例としてわれわれの活動報告をモデルにして。意見を出していきましょう。NPO法人横浜アートプロジェクト心の砂漠化=長女の出産がきっかけ自宅出産。7年前、17歳の凶暴。なんでさすのか。自分が生きていることを確かめたい。なぜ、こんな風になってしまったのか。知識優先の教育。発想の転換に弱い。

アフリカの砂漠化。80年台から始まった植民地化、モノカルチャー経済、多様性の減少。
砂漠化。子供の感覚教養をどう養っていくか。地域に根ざした多様な感覚体験しシステムを作っていけばいいんじゃないか。「伝わるもの」→3年前からスタート
出演者=一流の人。一流の人に触れてもらう機会を与えようという発想。チャージバック。
そこから発生したのが、横浜学生映画祭。日本の映画界が駄目。学生映画をなんとか育てよう。デジタル各国大学の作品を集めて。イベント。
教育もスタート。感覚教育。情報を判断し、受け取る力をつけるために、メディア教育=テレビの影響「みんなやせたい」という横浜市内の学校へ入って、メディア教育の重要性を訴える機会を得た。ジャングルカフェ。ジャングルシアタープログラム
演劇。自己表現。他人になる=他人になる力を養う。美術も音楽も全部自分でつくる。
県、市の共同開催にして、行政と付き合うようにしている。↓
ボランティア。お金がない。人的ネットワークの獲得、学識経験者、行政は学者に弱く。反対も横浜から助成金を得て外務省からも映画の交流ということで、中国とのかかわりで助成金を得る。教育機関のネットワーク、 東京工業大学、ハリウッドの力。配信の力の変化。映画祭=映画体系研究(財政、中国のプロパガンダ部 特殊な映画祭。
ここまでが実行しているNPOのかたち。
新しい提案(一つのモデルとして) 助成金は他人のお金。 ex)レインメーカープロジェクト  砂漠を緑にする=美しい!=アート、国際協力にするとアート=メッセージでしかなかった、 今後のアート=実行、実践的行動日本で啓蒙体制を作ろう、映像配信など、   基金集めケニアでのワンガイマータイさんのサインがあれば!(企業)イメージキャラクターにしたい。ケニヤで実行中。ケニヤと日本で半分づつ進行中。
(向達さん)本間さん:レインメーカーを立ち上げた人。レインメーカーの段階をドキュメント映像にしたマータイさんがサインすれば5千万。(一年間できる)資金で研修所を作りたい(ケニヤのヒトの教育)
(ピーススタンス;高木さん)ウクライナの子供たちの支援事業としては大赤字
     現在、映画(2本目)を作って儲けをうもうとしているが、難しい。
     芸術祭。日本とウクライナで共同。プロデュースのプロを!
    (榎田) プロデュースのプロを派遣することができる。企画などプログラムの製作→ボランティアという言葉を重視してはいけないビジネスボランティア
       経費を生み出す。はじめからボランティアだと企業はお金をださない。
      しかし、いくつかの関連企業の協力、連携をととのえてから市なりに要請すれば、業務が委託されるから行政もやりやすい。各人のアイデンティティーも残しながらでもできる。
      プロにはお金はだす。 その人だけに負担がかかるかたちをかけないで。
      経理も税理士に任せる。足りないところをだしておいて、外注を探すようにしておく。     
   資金集め2月から80社くらいまわった。 緑化、水、ダムを作ろう、お金がかかる
   命を使い切って、芽が出る⇒感覚教育
  映画など、これらの内容は事業化しやすい。福祉など、事業化するのが難しいNPOはどうするのか?だから、私たちも無理なところから始める。同じようなことをしている複数のNPOが共同して行なう。資金面

【レインメーカの企画背景】
カルチャーの形成。砂漠を緑にするのも展示=アート資金集めのプロセスも一つの展示=アート今日のこういうイベントも展示可能にするのは子供モノを買ってもらう、提供する→カルチャーが生まれる  横浜をモデルにしようとしている。
質問:株式会社まちおこし
Q;人的ネットワークどう?
 家が家事になって、それを助けようとする輪が広がっていった。中国人に気に入られ      た→作品を見せて客員教授になってほしいと自分で事業を立ち上げてみたら一番いい。

グループB 国連とNGOの市民組織
参加者:上村雄彦先生 
 田口吉孝 高校3年生  田口百合 高校2年生
 古原〔女〕 WFWP 樋口〔女〕国内NGO  新浜〔男〕サラリーマン 愛媛環境広場HP作成  重広貴美 WLF 文教大学4年生、 佐々木〔男〕定年退職後ボランティア活動 地球市民国連に感動、 三浦(男)NGO法人 PBLF 新しい教育産業を広めよう、 田中 (男)人類〜〜研究会を主催 
・自己紹介
・どんなことをききたいか
・パートナーシップ
・全体的なものを体系的にとらえるのが重要。
・ヨーロッパ社会フォーラム
・万博
  ガンジーのひ孫のメッセージ:ガンジーが無抵抗主義を掲げたのが、1905年9月11日、今から100年前。 my life is my message

Q:教育に対して、地球単位での危機意識での教育の必要性、国際社会においての教育のあり方や、国連への行き方を教えてください。
 中学校三年生の時に国連に行きたいと思ったのが始まりです。公民の授業で国連を知り、後に国連で働いたら自分のため、みんなのために仕事ができることを知ったからです。その環境の中で給料をもらえる。そして、税金がかからないといわれ、国連にいきたいと思うようになった。(笑)

学生として生活しているとNGOとしての活動や国連の活動を知る機会が少ないのでもっと窓口が広がったらいいと思います。

Q:市民国連創出フォーラムとはいったいなんなのでしょうか。
いろんなNGOのネットワークが広がることによって組織立っていくのではないでしょうか。個人でも団体でも参加することができる。これからがスタート。
どういう未来をつくりたいのかということを模索する団体でしょう。
実際環境問題、食糧問題など、国連では解決しきれない問題があります。その国連の限界とそれを超えるためには今から何が必要なのかをお聞きしたいです。
まず国連について言えば、国連のイメージは世界のトップでありますが、国が存在し、国連加盟国が存在し、加盟国の要望を受けて活動していました。だからまずは国が存在すること自体に限界があります。国連を変えたいと思ったらまずは加盟国を変えていかなくてはなりません。
国連職員を辞めた原因は、
すべての根本原因は先進国にあることに気づいたことです。特に日本。食料輸入国に原因があります。先進国が変わらなくては途上国の問題を変えることはできません。国連として活動するのではなく、先進国を変えていかなくてはいけません。先進国がこんなに豊かなのに、途上国はこんなに貧困に困っているのかという問題ではなく、先進国がこんなに豊かだから、途上国がこんなに貧困なのです。先進国の大企業が世界の隅々まで飛んでいって、富を集めているのが現状です。それは金融資本(利ざや)実体経済に対して金融経済は三倍の規模で支配しています。多国籍企業などは金融資本をとにかく求めます。地球経済の体制を変革させないといけないと思って国連職員を辞めました。
 国際的な問題に対しては多くの問題があります。トービン税案によると投機によっての税収で所得再分配を行って行くことの可能性が上げられています。これに取り組んでいるのがアタックというNGOである。世界に広がっていて、アタックジャパンも存在しています。
市民国連とは何なのであろうか?もうひとつの経済、もうひとつの政治、もうひとつの社会をつくることができないだろうかと模索している会議が世界に存在しています。多くの市民の力によってこれを実現化していかなくてはなりません。これは政府も、企業も行いません。市民が行わなくてはならないのであります。
 世界社会フォーラムとは会議の場所を設け、多くのNGOが話し合い、ネットワークを築く場であります。労働組合なども形成されています。これからはアジアやヨーロッパでも社会フォーラムを作ろうという動機があります。日本社会フォーラムも必要となっています。これに市民国連創出フォーラムが加担できるのではないでしょうか。
今の社会は奪い合うことで社会が回っている。そうではなく、与え合う社会を形成していくことが大切です。そしてもうひとつ、健康が上げられる。日本は敗戦によって現状を得た。この日本の基準をもって世界に広めたら世界は平和になれるのではないでしょうか。軍事費用をすべてODAに投入すればこの日本を世界が攻めることはできないでしょう。原爆を受けた日本にしかできないことがあるはずです。
 先進国に目を向けると先ほどおっしゃっていたのですが、実際に活動はどのようなことをされているのでしょうか?
それは大学での研究、公演によって教育として伝えること、そしてJJプロジェクト(
Japan 自立 プロジェクト)です。日本は巨大な輸入国家です。日本の自立が途上国に大きく影響を与えることが重要です。
 国連とは違う市民国連を立ち上げようとしているが、現在の国連はさまざまな国のお金によって成り立っているが、基金が足りていない現状があります。それではその市民国連はどのようにしてこの経済面の問題を解決するだろうか?
それに対してはお金は貯蓄したいという人間の心理によって経済の循環が行われていないことがあげられる。そういう意味で、経済の循環によって、個人の自立と同じように国家の自立も精神的な自立も含めて、行っていかなくてはならないと思う。
 各国が食料自給自足していけばいいのではないでしょうか。自給自足体制の必要性。
平和の問題で国連とNGOはどうやって関係をもっていくのでしょうか?
国連においてはDPI世界のNGOで国連のオブザーバーと参加することによってネットワークを作っていきます。
現地のNGOが需要を把握しているし、ネットワークを持っているので、活動を行う際にもNGOとの連携無しには行えません。
平和安全保障レベルでの活動としては、国連の会議に出席して、NGOとして自分たちの意思を伝え、政府を説得する等の活動があります。
対人地雷廃絶に関する法律が成立したが、これはNGOの活動によってできました。国際刑事裁判もNGOの提言によってつくりました。しかし、有力な国家が参加していないことによって、組織が機能していないのが現実です。
日本はアメリカを離れて存在することができないだろうから、アメリカを変えていかなくてはなりません。菊池由美とういうかたがそれに取り組んでいます。平和賞の実行部隊に自衛隊を組み込んでしまおうという取り組みも行っています。
NGOだけで行うのではなく、NGONPOなどが協力し合って行うことが大切です。

パネルディスカッション:
1)グループディスカッションの報告

榎田先生

 ネットワークなどを共有することが大切。分野に長けているものどうしがネットワークを利用してビジネスモデルを作る
上村先生
 日本が自立していないこと、金融資本とうダブル資本についての話。市民社会フォーラムをいかにしてつくるのか、国連、NGOとのパートナーシップなどによってネットワークをつくっていくことが大切。
小川先生
 万博の裏話。150年の万博歴史の中で、初めての市民参加のプロジェクトを行った。テーマが多様性に富んでいた。環境破壊は関係破壊である。
杉下先生(藤木八景先生)
 現状としてはNGO・NPOに行きたいという学生が非常に多い。しかし、受け入れの窓口が狭い。ODAの全体予算の中で、NGOの回っているのは2%ほどである。NGOという名をかたって害となる活動をしている団体の存在も否めない。CSO(civil society organization)
山本先生
 個人がいろんな人とのネットワーク。個人が主人公として重要。
盧先生
 人間と自然とのギャップが広がっている。文明の危機である。新文明の誕生が絶対的に必要とする。思いやり、すべてを他人からという東洋の魂のある日本から新文明を発信していける。勉強会をやりましょう!!今までの意識の限界を超えて、無意識の域を開発する。
古田先生
 アフリカでHIV問題についての現状報告、HIVを踏まえての性教育。包括的性教育が日本においては主流。それでは本当の問題の解決にはならない。それはアメリカで実践されている。新しい教育として、結婚するまでは性行為をしないという新しい教育の提言。
2)感想とコメント(1分間スピーチ)
榎田先生
全体的に共通点が存在する。お互いを知り合い、共有していく。
上村先生
全体をしっかりと総合的に捉えて本質を探っていくことがとても大事だと痛感。地球全体での視野が必要。
小川先生
万博でガンジーのひ孫が来て、1905年、ガンジーが無低主義9月11日であった。と伝えた。万博―市民プロジェクトとして継続するにどうするのか、・参加内容が多様
・環境破壊は関係破壊=もう一度とりもどす!

山本先生
私の人生が私のメッセージ 新しい時代においても個人個人が発信していかなくてはならない。6カ国へのラジオ発信24時間。キャスター募集

藤木先生
日本人として自分自身を認知することが基本の基本である。
盧先生
人間は教育によってアイデンティティーを形成する。ゆえに教育いかんによってどうにでもできる。今までとは違う次元での教育が必要。・人類共通のビジョン・その信念に基づく教育

古田先生
アフリカにおけるエイズについて、 解決策としての性教育→知識を与え、後は自己責任とうのが主流
・国連で9月に毎年NGOの総会が開かれている。今まで、国連と政府が動かしてきたが、これからはNGOが動かしていく。NGOの革命によって世界は変わるとアナン事務総長も言っている。これによって世界を変えていく。

大脇先生
 20の頃から43年間、命がけでボランティアを行ってきました。ブラジルにいたとき、永住権をもらった、バハマにも事務所がある。その国に行けばそこに骨を埋めたいなと思う。アメリカ、バハマ、南米においての活動も行ってきて思うことが、人類みな兄弟であるということです。今まで生かされているからすべてを与えていこうと感謝している次第です。日本に一時気帰国して、痛感したことは、国際社会に通用する人材教育が必要不可欠となっているということです。日本総研新谷所長(当時)が日本の根本問題は教育たどして、場所を提供してくれました。社会に責任を持っている人々が、新谷氏のように場所を提供するだけでも日本におけるボランティア活動ももっと広がっていくことでしょう。種があっても畑がなくては育ちません。これから21世紀はボランティア経済です。志を立てて、その志を行うことによって経済がついていくのです。志を高くもてば必ずできる。
さまざまな方の協力によって今回の会が行われています。特に古川よりひろさん(総務担当)、木下たくみさん(広報担当)や丸山さんらの奉仕に皆様とともに感謝したいと思います。ボランティア精神によってできたのがこの会です。
 宣言文たたき台としての原案は大脇が作成した第2案でしが、これを見た
赤坂一歩社長が簡潔に推敲してくださいました。これが第1案です。
また、中西真彦先生が原案を敷衍して、熱い思いを見事に表現してくださいました。
また、道畑先生が3つも文章を見事に校正してくださいました。
わずか数日で見事にまとまりました。衆知を結集すれば、感動的な新憲法草案を作ることもそう夢物語るではないと実感しました。
宣言文案朗読(渡辺)
各自、パンフを3部、4部持って帰られ、ここから発信してください。

   Noted by Chigehiro & Nakagawa