深井総研、ソウルでも記者会見 10月29日 


◎世界最低コストで水素ガス生成
 

 深井環境総合研究所梶i本社=長野県上田市)の深井利春代表取締役は29日、
ソウル市内のホテルで記者会見し、化学物質を使わずに洗浄できる機能水とそ
の水を利用して世界最低コストで水素ガスを生み出す技術を開発したと明らか
にした。
 この機能水は水道水を天然鉱物の入った器械に通過させ、水分子にある衝撃
を与える特殊な方法で生成。洗浄能力が高く、すでに日本や台湾などでは一部
の飲食店、美容院、クリーニング店で洗剤なしにこの機能水を利用するなど実
用化が進んでいる。 会見では、この機能水にアルミニウムやマグネシウムな
どを添加する方法で比較的簡単に水素ガスを生成する実演が行われた。水素の
生成量はアルミニウム1c当たり2g、マグネシウム1c当たり3・3gと、
従来の方法の約2倍だといい、各種燃料など代替エネルギーとして注目を集め
そうだ。 

 開発者の深井代表取締役は「水を汚す化学物質を使わずに生活できないかと
いう考え方が機能水生成の原点。水素ガスの生成方法も環境に配慮したもの」
と語った。 会見に同席した韓国水原大学の「在欽教授は「数年前に韓国西海
岸で発生した重油流出事故の際も、この機能水が岩に付着した油をふき取るの
に大いに役立った。洗浄能力はかなりのもの」とし、NPO法人プロント医学
研究所の大坪亮一博士は「水が持つエネルギーを高い段階に引き出した技術に
は驚かされる」と述べた。

 同研究所は韓国での実用化に向け、ソウル市内に韓国支社を設立。家庭用床
暖房の燃料としての需要も見込まれ、企業や個人など提携先を探すとしている。
                         【ソウル:上田勇実】

 世界日報10.20_10 記事へ