10月25日 創生水NYで記者会見

記者会見中の深井社長

インタビュー 深井環境総合研究所(株)
        深井利春代表取締役に聞く

 @「火の世紀」から「水の世紀」へ


 春になれば草木が芽吹き、夏に緑を増し、秋に実るように企業にも成長と実りの季節が存
在する。破竹の勢いを見せる創生水は25日のニューヨーク続き、29日にはソウルで記者会見
を開催する。さらに来月にはケニアやアフリカ数カ国で創生水が披露される。創生水はいか
なる種を播き、どういう形で成長していこうとしているのか深井環境総合研究所(株)の深
井利春代表取締役に聞いた。<<(聞き手=池永達夫)>>


<<ーー米週刊誌「タイム」(8月9日号)に掲載された反応はどうか。>> 

 今、中国の上海からとか問い合わせがきている。向こうは約600人位の企業だが、建物
から人材まで全部、中国側が出して合弁会社を作り、中国で創生水を販売したいということ
だ。 


 <<ーー中国は、創生水の何に目をつけたのか。>>

 まず中国では、石炭の粉を燃やしている現状がある。これだと水彩絵具のような特有の薬
品臭を持つ有機化合物であるフェノールがでたり、二酸化炭素の排出量が多かったりと、い
ろいろ問題が出ている。 ところが創生水と石油燃料を混合させたエマルジョン燃料を使っ
たボイラーでは、水を加えているはずなのに火力が落ちない。燃料油50に対して水を50入れ
ても火力が落ちないということは、単純に計算しても50%の燃料費を削減したことになる。
また、水を入れた分だけ温室効果ガスの二酸化炭素や汚染物質のNOx(窒素化合物)の排
出も大幅に削減でき、環境保全への貢献度も大きい。 とりわけ二酸化炭素を削減でき環境
にやさしいというところが注目されている。そういうものであれば、中国政府から援助を引
き出すことができるからだ。水の問題でも、創生水を使えば洗剤を使わないですむとか、水
質汚濁防止という部分でも大きく貢献できる。


 <<−−中国とのビジネスは、一筋縄ではいかないところがある。>> 

 中国との合弁事業では、ネットに出ている「ダライ・ラマ」に関する所を全部消去した方
がいいと忠告してくれた人がいる。その人は善意で言ってくれたのだけど、私は消す積もり
はない。 人情からしても、倒れている人を見て、蹴っ飛ばすことはできない。知らん顔も
できない。政治的な批判も書く積もりは全くない。ただ、困っている人がいれば、それが敵
だろうが味方だろうが手そさし出して助ける赤十字精神と同じだ。 ダライ・ラマの話を聞
けば、心が洗われることが多い。欲の世界から仰ぎ見れば、申し訳ないような恥ずかしいよ
うな思いをすることがいっぱいある。 <<ーー中国の環境問題は深刻だ。汚水は垂れ流し、
水銀などの有毒物質による土壌汚染も目を覆うほどだ。

「国破れて山河あり」というが中国の場合、「国栄えて山河なし」ともいえる。先祖が作り
上げた田畑を、一代で売却して蕩尽するのと同じようなものでもある。>> その意味では、
汚れた水を浄化してきれいにする機械は、中国で売れるに違いない。しかし限度がある。結
局、維持費がかさばって大変な額になる。さらに垂れ流している現実がある。要は、元から
の考え方を変えなければならないということに必ず気がつく。すなわち汚染させないことだ。
その時が、うちの出番だ。

 日本もそうだけど、水質汚濁防止法というのは間違いだと思う。これは汚れたものをきれ
いにして流しなさいというものだ。だから汚していいということでもある。じゃ汚さない技
術に対して、制度支援があるかというとこれがない。 汚れた水をきれいにする機械に対し
て補助金がでる。ところが汚さない技術に対して金がでないというのはおかしい。パーマ液
だって第一液、第二液に化学物質を何%か入れなければパーマネント液として認めないとい
うのもおかしい。これだと安全なものができない。 それ以下に安全にしましたといっても、
パーマ液として認められない。そういう法律になっている。化学物質を使い続け、流した汚
水は浄化器具を大手企業から買って維持費を払いなさいという構図だ。要は産業中心で、一
時的に経済を回すためだけであって、結局は破滅に向かう道だ。 


 <<ーー長野県で産声を上げた創生水が米国や中国、韓国でも注目されるように
    なっているが、ここまで伸びてきた背景は何か。>>
  

 正直言って、商売は上手ではない。ただ、「人事を尽くして天命を待つ」じゃないが、精
一杯やるだけのことはやって、その中で出会う人たちは、神が与えてくれた縁ある人たちな
ので、大切にして販売してやっていく方針をこれまで貫いてきた。 本当いうと自分から営
業活動などしないというのがわが社の方針だ。ただマスコミなどで知って来た人には、きっ
ちりフォローし、丁寧に説明していく。 というのも価値観の問題でもあるからだ。要は価
値観の分からない人に、いくら言っても無駄だ。

 欲しくもなければ必要性も感じない人に、実はこれ環境によくて、洗剤を使わなくてもい
い。これ300万円なんですよ。でもディスカウントしますよと、口をすっぱくして言って
も、絶対買わない。だって、価値観が分からないのだから仕方がない。ところが、僕の本を
読んだり、環境問題を勉強したり、水というものが、健康にどれだけいいか学んでいる人は
反応が違う。その価値が分かるからだ。 僕らは価値観の分かる人だけ拾っていく。だから
僕は15年間、研究してデータを取出してそれを送るだけだった。それで人が何か感じたら、
無料で水を提供して初めて説明していく。そういうわれわれの舞台に乗ってくるまでは、何
もしない。 結局、価値観を理解してもらうというのが、われわれの使命だと思う。われわ
れの仕事はそれに尽きる。


 <<−−深井社長の営業方針を始めて伺った。深井社長はもともとホテル経営をして
   こられた。ホスピタリティーの商いと経歴をお持ちだ。その職歴が生きている。
   来る人はすべてウエルカムだ。
>> 

 僕ね、ホテルの前は山の中腹でレストランを始めたことがある。もともとレストランをや
ろうと思って作ったわけではない。崖っぷちの100メートル下は千曲川。その崖の上に鉄
骨を組み建てたものだ。 ところが車が一台、上っていくとすれ違うことができないほど狭
い道しかなかった。丸一日でも、車が2、3台しか通らない山道だった。普通はそんなとこ
で飲食店など開かないものだ。

 僕の友達は、ビッグベンといってハンバーグレストランを600店ぐらい持っていた。ど
れも小諸駅だとか、みんな駅前にある。彼は「そんなところで、ハンバーグ800円のもの
を500円にしたって客はこない」といわれたぐらいだ。 内装まで含めると投資金額は7
000万円近くになった。失敗したら大変なことになる。腹をくくらざるをえなかった。た
だレストランなんか初めてで、どうしていいか分からない。 それで仕入れする業者に相談
した。そうしたら長野で飲食店開くのだったら、群馬を見ろといわれた。群馬が5年進んで
いる。それで群馬中歩いた。そこでコックさんの会の会長を訪ね、「コックさんを回してく
ださい、力貸してください」とお願いした。それで場所を言ったら、「そんなのだめ。すぐ
潰れる。だめだ」と言われて知らん顔された。

 それで困った僕は土下座して、「俺、命がけだから、お願いします」と頭を床につけた。

 そういう姿を見て、「あんた変わっているね。よし分かった、これから行こう」と言って、
夜11時過ぎだったが群馬を飛び出した。うちに来てじっと考え、「成功させるにはハンバー
グなどだめだ。一番高いステーキだ。一人単価を上げておいしいものを出せばいいんだ。さ
らに満足する五感のサービスで価値観を付加することだ。コックは中国から連れて来い。帝
国ホテルの支配人も連れて来い」ときっぱり言った。結局、会長はこれらの人物をみんな紹
介してくれた。 長野で初めて蝶ネクタイでサービスし、レジにはコックさんと支配人の経
歴を写真入りで貼りつけて、徹底したサービスをした。とりわけトイレには一番金をかけた。
シンデレラ姫じゃないけど写真を撮りたくなるようなものにした。夜景もきれいだったが、
キャンドルサービスなどして言われた通り、五感のサービスに徹した。そしたらうわさがう
わさを呼び大当たりした。

 来てくれた方々に精一杯尽くし、価値観を付加していけばそれだけで客はお金を落として
いくものだ。サーロインステーキ200グラム980円とやりながらも、5000円だ、1
万円だというコースもある。それが飛ぶように注文が入った。それでサービスは何ものか学
んだ。来てください、買ってくださいじゃだめなんだ。満足させてあげれば、かならず自分
で考える。真心から奉仕する心があれば、必ず返ってくるものがある。相手のために尽くし
ていけば、価値観分かってくれるよ。 だからスタッフによく言うんだけど、水の説明をし
た折、それでお客さんが「一台いくらですか」と聞いてきたら、うちでは値段を言ったらい
けませんと言っている。

 値段を決めるのはお客さんに決めさせなさいといっている。要するにお客さんが価格をつ
けてくるのは、説明したスタッフの知識、価値観、心、魂を伝えたかという評価だ。だめだっ
たらもう一度、勉強しなさい。説明しなさいとなる。 だから勉強していないと、恥をかく。
結構、還元水だとかはお客さんの方が勉強して知っている。そういうことで、分析表を見せ
るだけですむ場合もあるほどだ。

 だからものを販売しているわけではない。普通だと売るのは洗濯機や冷蔵庫といった機械
だが、本当のところ、魂やサービスを販売している。決して機械じゃないんだ。 早い話が、
いわばお母さんだよ。水は命を生みだしてくれる母体だ。それによって家族が潤って生活し
ていける。だから機械を設置するときには、紅白の幕で覆って、それを紐で縛って送られる。
それで運送会社から、紅白の衣で覆われたものが届くから、客はびっくりする。 「え、何、
創生ワールドさん」
 そこで、僕からの電報が届く。 
「私の娘が嫁入りしますので、よろしくお願いします」という電報だ。「ともに家族として
一緒に末永く生活してください」というものだ。


 <<−−創業時代からずっとやっているのか。>> 

 ずっとやっている。電報は今、あまり使われなくなった。携帯電話の時代に電報がくるか
ら、何かあったのとお客さんはきょとんとする。

 「祝電です」と言うと、えっと驚いて中にはそこで泣いてしまう人もいれば、その祝電を
神棚に飾る人もいる。思いが通じる。その時点から家族入りする。自分の娘が嫁いだ本家と
なるわけです。 それから1週間後までに、お風呂に入ったり、いろいろ体験しますので、
どうですかという時に、花束を届ける。それで年に1回、取り付けた日が誕生日であり結婚
記念日でもある。毎年、その日には何らかのプレゼントを贈る。 年に一回、メンテ契約を
しているところには、メンテに一回いくのだけど、社長の娘が嫁いだ本家だから、失礼にな
らないように、メンテを外でやって、「うちにあがってお茶でも飲みな」といわれたら、必
ず靴下を履き替えて上がってくれと教育している。 

<<ーーそれはすばらしい。家族的な情愛が込められているということだが、中国にもって
いった場合に、そういう価値観を伴った魂が受け継がれるかどうか。ここらあたりがポイン
トになる。>>

 人間である限り、同じ血があり、心がある。思想だとか生まれた環境だとか、違いはある
が、親を愛する気持ちや子を思う親の世界はどこでも一緒だ。それがあれば、どんな世界で
もつながっていくとおもう  世の中にはいろんな宗教、宗派があり哲学もある。しかし、
すべての根本には愛があるはずだ。すべてを尊敬し、大切にするものがある。そういう部分
は共通だ。だから理解しあえないはずがない。 韓国でも中国でも、どこの国でもいい人も
いれば悪い人もいる。犯罪者がいれば、善人もいる。中国12億人、全部悪人なわけがない。
必ず善人がいる。日本と同じで価値観が分かる人が出てくる。そういうところから広がって
いけばいいかなと思う。 ただ、これは体にいんだよとワッと広げてしまうとトラブルが起
きたりリスクが生じてくる。だから一気にヒット商品に持っていくような手法はとらない。
 日本の1億2000万にくらべ中国は12億人。その意味では日本より10倍の速さで広ま
るのではないかと思う。


 <<ーースタート時の教育が大事になる。>> 

   そうだ。一番最初がね。


 <<−−原材料は、現地で調達できるのか。>> 

 トルマリンとかは日本で加工したものを送らなくてはならない。特許みたいなもので、4
ミクロンぐらいにしたものを固めて出している。そのほかは、向こうで作ってやれる。 

<<−−黒曜石も中国産で大丈夫か。>>
 黒曜石がどうかというのは、調べてみないといけない。これまでの経験では、カムチャッ
カやインド、ハワイなどいろいろ種類はあるが日本産が一番いい。


 <<ーー創生水はいろいろな顔を持っている。洗剤がなくても洗える洗浄水。健康にいい
水ということで健康水。さらにエマルジョン燃料や水素生成ということで、燃料水、エネル
ギー水という流れがあると思うが、これから力を入れていきたいターゲットは何か。>> 

まず基本は、洗剤は一切いらない、農薬はいらないというところを中心にしていく。そして
その水を通して、石油系のものが全部いらなくなるよというところまで持っていきたい。

 健康水といった飲み水というのは自然についてくるものだから、表に出す必要はない。自
然にやさしければ、人間も動物もその中の一部だから、あえていわなくてもいい。 エマル
ジョンの実験にしても、水素ガスの実験にしても、燃焼効果がこれだけ違えば、石油系のも
のと一緒に燃やしたり、水素ガスで燃えるというのはエネルギーであり活力なわけだ。 す
なわち、創生水がそういう形ででるということは、当然、飲んで体の中でエネルギー転換す
るのは当たり前の話になる。 要はイコールなのだ。 仏教では|色心不二《しきしんふじ》
だとか|依正不二《えしょうふじ》だとかいう。言わんとすることは、心と体は一つであり、
また人間の体の生命体と宇宙の生命体というのは同じだということだ。 道理は同じ。腸内
細菌というのは土壌細菌と同じだ。髪の毛は草木だ。血液は地球上の川であり水だ。血管が
破裂するというのは川が氾濫したのと同じという、釈迦の教えがある。それを学んできた。
 そういう観点から考えた時に、自然にやさしいものは人間にもやさしいというのはあたり
まえだ。 創生水を飲むと、 ビフィズス菌が3倍に増えて、連鎖球菌が減る。これと同じで、
創生水を土にまくと、土壌菌が増え、活力を増す。だからそういう結果がでれば、人間にい
いのは当たり前でしょうとなる。 自然によくて人間に害毒というのは、ありえない。人間
に対して良ければ、自然にまいてもいい。 だから逆に、自然に害毒であれば、人間が食べ
れば死んでしまう。全部イコールだ。 


<<−−20世紀が「石油の世紀」だとしたら、21世紀は「水素の世紀」になるのか。>> 

 20世紀は「火の世紀」だった。21世紀は「水の世紀」になると思う。そして火と水が調和
するのが21世紀だというのが私の提言だ。「火の世紀」というのは石油も原爆もミサイルも
そうだ。エネルギーもそうだ。要は争いの時代だった。そして21世紀は「水の世紀」、「命
の世紀」に変わる。さらに21世紀は水と火が超越するだろうというのが私の考えかただ。だ
から水素となって水が燃える。これが21世紀だ。その意味では、創生水の本流はエネルギー
の大海にたどり着くことになる。 


<<−−斬新だ。水と火は普通、打ち消しあうものだ。>> 

 一体となっていく。


 <<ーーエネルギーに入っていくということは、規模拡大ということなのか。>> 

 規模の拡大よりも、活用する現場では規模が小さいところで活用できるようにしたいとの
ビジネスモデルを描いている。家庭で水素を発生させて自家発電だとか、自ら作りだした水
素で走る自動車だとかだ。


 <<ーーそのマーケットは巨大だ。>> 

 その通りだが、小さいことができるということは逆に大きいことは簡単に転用できるとい
うことだ。 大は小をかねるというけれど、私は21世紀は、家の片隅だとかで水素を発生さ
せて発電できればすべてが変わると思っている。早い話が一部の金持ちが利用できるのじゃ
なくて、貧しい人が利用できるような形だ。 

<<ーー小さなマーケットを狙うというのは興味深い。統一された有機体として優れたモデ
ルと考えられる人間は、各細胞で燃焼しており、一極集中型の冷暖房ではない。宇宙と人体
は相似形というお釈迦様の生命論からいくと、社会の理想的な形というのは、各家庭に帰属
するエネルギー源を確保するというのは歴史的な時代の要請事項とも受け止めることができ
る。とりわけ発電所で作られた電気エネルギーは、送電時に大量のエネルギーロスが発生し
ている。>>
 人間の体というのはすごい。そのもとは水でもある。血液の60パーセントは水。泥水と
真水を飲んでいるとでは、天地の違いが出てくる。 今までの学者は「空気と水に手を出す
な研究するな」というタブーの時代があった。 <<ーーなぜ。>>

 要は簡単には結論がでない。だからH20で済ましてきた。21世紀に入り、いろんなア
プローチが出てきている。酸化還元によって随分、水も違ってくる。 水は深遠で、それこ
そ深い。


 プロフィール <<ふかい としはる>> 

1947年、長野県上田市生まれ。1976年、レストランCOMMON開店。1980年、
グリーンホテル開業。1984年、南米果物ババコウの栽培に成功。1985年、千曲川に
流れる洗剤の泡に心痛し1986年、すべての事業を辞める。2007年、深井環境総合研
究所株式会社を設立。環境NGO「CWWI」代表、創生ワールド(株)代表取締役社長、
社団法人臨床医学情報・医学理事、東京福祉大学社会福祉非常勤講師。著書に「洗剤が消え
る日」(ダイヤモンド社)など多数。


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