第11回市民国連フォーラム宣言(案)

 「われら連合国の人民は」(We the peoples of the United Nations)で始ま
る国連憲章は、私たち一人ひとりがその「人民」として、憲章に掲げる、国際
平和と安全の維持、全ての人民の経済的・社会的発展という目的達成の
ために力を合わせて行動するこ
とを求めています。 

 私たちは、ボーダレス化した経済とグローバル化した情報ネットワークの中で
は、「宇宙船地球号」の乗組員でもあります。グローバル化した世界には、
主権国家と言う枠組みでは捉えきれない多様なファクター(要素)が関わっ
てきます


 私たちは、地球的規模の諸問題を私たちの住むコミュニテイの問題として、
また、私たちの住むコミュニテイの諸問題も地球的意味を有していることを認識し
て、対処していくことを求められています。「人民」として国連に係わった私たちは
国連諸機関の活動に積極的に参画していく義務
があります。

 このような考えのもとに、この度改めて、「市民国連フォーラム」を開催し、
「国連とアフリカ」、「国連と環境問題」、「国連の平和構築」、「国連と文化、
教育」及び「国連・市民・NGOネットワーク」という多角的な分野での話し合いの
場を持ちました。

 「アフリカ」に関しては、私たちは内乱や汚職、エイズなど繁栄を妨げる諸要
因、特に貧困と戦うアフリカ市民の友として、共に立ち上がることを決意しました。

「環境」に関しては、私たちは「宇宙船地球号」という運命共同体の一員である
ことを改めて深刻に認識し、地球的規模の問題も私たち一人ひとりの問題として
行動していく必要性を痛感しました(Think Globally, Act Locally)。

 「平和構築」についても、平和の不在に苦しみ、その構築に様々な形で係わる
現地市民との連帯の重要性を改めて認識しました。

 また、私たちは、地球市民間の相互理解と増進のためにも、「教育文化」の重
要性に
注目しました。

 これらの全ての分野において、私たちは、「市民社会」(市民、NGO/NPO/CSO)
と国連とのネットワークの構築に努力していきます。

 私たちは、今後とも引き続き、地球市民としての連帯を促進し、地球的規模の
諸問題の解決のために、国連と協力していく
ことを、改めてここに宣言します。
    
   2008年(平成20年) 12月23日  早稲田大学14号館102教室      
          
                  第11回 市民国連 参加者 一同